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この作品に対する私の評価は周囲と違いなかなかだぞ!
さて、21世紀になり「新訳」として、Zが復活です。

「今からZを見る俺に道を示してくれ!ララァ、私を導いてくれ!」というかた。
俺はララァじゃない。いや、っていうかこんな人いるか分からないけど、そういう人は
一番下の【どっち見たほうがいいの?】に直行どうぞ。
以下ネタバレ感想

 

 

 

<機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者>
【作画】
 エイジングという処理がなされているようですが、これが逆に気になった。現代の超絶作画は逆に特殊処理なしで見せて欲しかったかもしれない。昔のとはやはりどう頑張っても同調しないのだから、そこは割り切って「みよ!この美しき絵を!!」ってやってもらえたら、そっちのほうが個人的にはうれしかった。
 できれば全カット新作でしてほしかったけど。いやしかし美しすぎる。そして動く動く。すばらしいです。

【ストーリー】
 アムロとシャアが再会するところまでです。かなり端折っております。TVシリーズ見た人からすると「急いでるな~端折ってるな~」と思うはずですが、見ていない人でもそれなりに話の大まかな筋は通っているので、「別物」として、テンポよく楽しむことができるはずです。
 前作の劇場版ガンダムでは、「急ぎすぎて、結果として『間』が無くなり微妙な作品になった」と書きましたが、今Zでは、その間は、グダグダな戦闘シーンやヒステリックなど、基本的にイライラを募らせる場面が大半だったりするので、逆に良いかと思います。
 また、カミーユをはじめキャラクターの性格がクリンナップされ、ポジションが明確になることで非常に見やすくなるとともに、キャラクターに好感をもてるようになった。裏切りでこっちに来て、その身分でカミーユをバッチバチ叩くエマさんや、反抗的なカミーユ、来たところで恋人かと思いきや分けの分からない理由でくだらないケンカを繰り広げるファが好きな人は認めたくないとは思いますが、俺はいいです。こっちのほうがいいです。
 クワトロ大尉は変わらんですね。いいです。非常に。

 総じて好印象。特に、最後の地球での戦闘シーンはほとんどすべて新作カットで圧巻。また、無駄に難解で時にイライラさせられるキャラクターも以上のようになっており、単純に「楽しめる」作品になった。それが賛否両論を繰り広げているが…。

 


<機動戦士ZガンダムII 恋人たち>

「はやい!はやいよ、スレッガー中尉!!」


さて、いきなり飛行機のキャッチでほめあうシャアとアムロという好感絶大な幕開けをした映画第2作「恋人たち」。
 TV版でもこの「地上編」は、(不可解な連中が居らず、)皆分別ある方々で、かつアムロとシャアとのやりとりが見れるという点でお気に入りの期間です。作品の中の位置づけでも、アムロが7年の歳月を経て再び立ち上がるという意味でも、そして、カミーユもフォウ・ムラサメと出会うことで変化していくという点でも、この地上編は大変重要な意味を持っているのではないでしょうかと思います。

 しかし、「はやい!はやいよスレッガー中尉!!」

 いやはやいはやい。動転するほど早いです。作画ほとんど新作にするぐらい端折っています。開始数分でシャアは宇宙へ帰ります。つまり、開始数分で、いつの間にかアムロがMSに乗るようになるわけで、あの編の葛藤が無い。ここは大事です!!ですよね!?
 そしてまた開始20分でサイコガンダムが出ます。しかも夜のサイコガンダム。つまり、シャアが宇宙に出て、それから数分の間にミライさんと会って、フォウと猛スピードでキッスをして、戦います。「はやい、はやいよスレッガー中尉!!」フォウの結末はかなり変わってしまっていますが…、うーん、どちらにせよ切ないね…。けど、宇宙でのカミーユの心変わりの速さはイカンだろ(笑

 そして緊急警報!この中に一人素人が紛れ込んでいるぞ!! そう、池脇千鶴演じるサラ・ザビアロフ。私は芸能人起用には反対だ。なぜ富野は、この期に及んでこのような愚行をしでかしたのか。池脇さん好きだけどさ、彼女が演じたところで興行収入増えますか?むしろファンの期待を裏切るだけでしょう?下手ですし。それから、フォウ・ムラサメも変わってますね。ゆかな。ゆかなも好きですけど、やっぱ声優かえちゃあイカンよ。監督の好みの問題じゃない。その作品を見た人たちみんな、もうサラはサラだしフォウはフォウなんだよ。何があったか知らないが、これでいいのか…?監督の指揮に更なる不安も持たせる事件であろう。

 …と、物語はかなり急速展開で宇宙に戻るわけですが…。 アレ、どうして、宇宙はこんなにつまらない…ぅおッホン!!オッホン!なんだろうなー、宇宙なんでだろう。Zは活躍せぬままです。
 レコアさんが話に聞いただけでシロッコに思いを寄せてしまうという病気ぶりは健在。エマ中尉は…うん、まぁいいんじゃないでしょうか。ファは断然いいね。安定的なポジションをつかんだ。カミーユもいいかんじです。
 というか、男どものやり取りが面白いなこれ。「いいな」「あぁ、いいな」であったり、シャアがちょっと独り身を気にしていたり…。

 前半の急ぎすぎ、後半そんなに時間要らなくない?(宇宙だし)。みたいな感じの2作目。また声優の変更もあり、確実に勢いが衰えました。地上ではもう少し「間」を大事にして欲しかったです、個人的にですけれど。宇宙での話の流れは分かりますが、地上でのやりとりは初見では確実にわからないでしょうね。ここのアムロの再起だったり、フォウとの出会いはかなり重要だと思うんだけどな~…。というわけで、2作目ははじめてみるには向いていないですね。
 物語はついにアクシズに接触するところまで来ました!さていよいよ最終作!巻き返せるのか!?

 

<機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛>

いきなりだが、これはすばらしかった。
前作は急ぎすぎていたが、今回は無理なく、かつうまくまとめ切っている。

TV版との変更点は多々あるものの、最も異なるのはラストシーンです。個人的には、劇場版のほうが好きです。というか、TV版は全体を通して「好き」という程でもないので…。
聞くところによると、このEDではZZ、逆襲のシャアにつながらないようですね。まだ僕はそれらを見ていないので、この辺無駄にこだわらずに鑑賞できました。続編を考慮せぬ場合、つまりはひとつの作品としてZを捉えたとき、こちらのほうがよくまとまっているとは思います。アニメを見て陰鬱な気分にもなりません。

 前編通して、キャラクターの見直しが最もよかったのではないでしょうか。より際立たせ、ポジションをはっきりさせることに成功しています。
 カミーユは反抗さがおさまり、むしろ思いやりの強い青年へと変わっており、主人公として好感がもてます。終盤になり多くの人が散っていく中で、彼は戦争を憎み、そして戦争を愉しむもの、利用するものを憎むようになります。TV版でも劇場版でもこの点は変わらないのですが、TV版では「今まで散々すき放題やってきたお前が何言ってんのよ…」と、素直に受け入れられなかったのですが、劇場カミーユは素直に応援したくもなりました。この点は大きいはずです。
 エマ中尉はよりお姉さんらしい感じに。ただの暴力的な危険女というレッテルを見事に払拭し、その死に感動できます。ヘンケン艦長にはいやにツンツンしてますがwwいいんじゃないでしょうか。きっとツンデレなんです。そういうことにしておきます。
 ファも、カミーユの理解者の一人であり、カツとカミーユの宇宙空間でのケンカの仲裁に入ったときは「おぉ、いいキャラに生まれ変わった!」と深く実感しました。TVのファは嫌にツンケン、常にケンカ腰で「お前が介入すると話がややこしくなるんだよすっこんでろファ!!」だったですけど、劇場版は上手に仲介し、カミーユの気持ちを大事にしてあげています。いいですね。
 ブライト艦長のお父さん属性がアップ。鈴木さんはこれが遺作になってしまいましたね…。シグナスでもお世話になっておりました。どうも、お疲れ様でした。本当にありがとうございました。
 レコアはより自己主義な女に。TVの中途半端なポジションを払拭し、とにかく自分を第一に考えるというキャラクターに生まれ変わったことで、いやらしさが格段にアップし、無駄なアクがなくこれもいい感じです。
 カツはより自分勝手なキャラに。まさに若さ故の誤ち。いいです。コイツはもうこれでいい。結局アムロにもらった銃を無駄にするとか…。何者だよ…。
 そしてヤザン。この男さらにヒールになった。己のみのために平気で味方を裏切り、そしれそれを実現するための圧倒的強さを持つ。狡猾さが非常にまし、分かりやすくかつ、悪役としてさらに惚れ惚れするかんじになりました。
 ジェリド。もはや空気。
 
 キャラクターについては、全体的に必要の無いアクをとりさり、良くなりました。

 ストーリーも肝心な点を残しつつ、逆にスピーディーに展開するので間延びすることなく楽しめます。ラストでフォウやロザミアが出てきたときに、彼女らの描写が非常に少なかったため、はじめて見る人は「何なの?!」と思うはずです。ここだけ残念でした。もう少し、もう少し掘り下げられていれば、より感動できました。作画はもはや言わずもがな、とんでもない美しさです。やはりエイジングが逆に気になりますが…。
 とにかくテレビで感じたフラストレーションを払拭していたのは好印象でした。ラストも、単発で考えるならばこの上ない終わり方だと思います。

【シリーズを通してどうなの?】
 この3部作。たぶん当時ファンであれば大喜びしていたでしょう。全体的には良作です。第2作、それだけが惜しかった。フォウなどの強化人間とは何なのか、その悲しい運命、その上でのフォウ、ロザミアとの出会いがもう少し描かれていれば…第3作でのラストシーンで彼女たちが出てきたときの感動はよりすごいものになったでしょう。確かにアクシズ・ティターンズ・エゥーゴのやり取りは「宇宙世紀的には」大事ですが、結局ZZなどにつながらないのであれば、もう少しその分を強化人間に割く、というのもアリだったとは思います。そのほうが、後での感動爆発につながったかとは思いますね。
 アムロの再起は、終盤であまりアムロが活躍しないのでこれはあの程度で良かったのではないでしょうか。また、クワトロの演説もなくなっていますが、この後がなくなるのであれば、シャアが自由を失い、皆の上に立つ「きっかけ」である演説は無くても良かったと思います。

 

 

【どっち見たほうがいいの?】
 難しいです。どちらも「不完全」ではありますね。
 感想は今までも書いてきましたが個人的には、TV版は人間を好きになれません、結果としてイライラが募ります。これが26話ならいいのですが、50話もあるのでかなりのガッツが必要です。もちろん、ここは個人差があり、「あの難解で偏屈な性格のキャラ」を好きになれれば苦にはなりません。存分に楽しんでいただきたいと思います。
 劇場版はそういったイライラの素は解消されており、素直に楽しめます。ですがやはり50話(20時間)を、3部作(5時間弱)にまとめるわけですから、苦しいとこはあります。4部作なら…非常に惜しいです。

 よって、まずはやはりTVから手を出すべきかと思います。いけるなら最後まで。時間的余裕が無い!もしくは、「こいつらもう無理や!やってられへん!」なら、もうストーリーを知ってる話が上手な人に聞くか、もしくはネットで筋を追い、劇場版へ突入してください。
 感想は多々あるものの、なんにせよ「Z」の劇場版。テレビシリーズのやり直し、そしてロボットアニメの底力を見せる意味でも、非常にすばらしい作品です。


というか、気になってこの記事の字数調べたらなんと6000字弱。多い…

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Zero
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Zero
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ロックマン、遊戯王、勇者シリーズ、はたまた政治なんかも時々取り上げる自分日記。行きついちゃった人は、記事検索してくれると思いのほか良い情報が手に入ることが…いや、ほとんどないはずです。
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