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2007年は思えばやはり激戦だった。
TFにカーズと、俺の映画史の両巨頭がノミネートされるという事態。
激しい激突の末、両者受賞という結果になったわけだったが、2011年またしても、リアルタイムでその激突が起ころうとは思っていなかった。


さて。
ライトニング・マックィーンの故郷としてラジエーター・スプリングスは栄えていた。
昔の面々も変わっておらず…いや、違うことととすれば、マックィーンの師であるドッグがいないことか。マックィーンは彼の意志を継ぎ、ピストンカップで勝利を重ね続けていた。
そして今回、ひょんなことから彼は全世界で行われるアルノール社主催のワールド・グランプリに出場することに。しかしそこで、ある事件に巻き込まれていく。

カギはメーター。二人の友情は、この大きな壁を乗り越えることができるのか!?



ってな感じで書いたんですが…。
はっきり言わせていただきます。 駄目です。

ピクサーの数少ない、実に数少ない失敗作でしょう。
前作のカーズは、ビジュアル・ストーリーともに大人にも子供にも優しかった。
ボディへの光の照り返しなどは当時では大きな技術力を感じたし、郷愁感漂うストーリーは多くの人を魅力したはずだし、自分自身もその一人だ。
速さだけを追い求めていたマックィーンが主人公として大きな成長を遂げ、多くの人の思いを背負って本当に大切なものに気付くという感動巨編。決して派手なお話ではないが、多くの人が共感できるだろうし、クルマが生活するというアイデアを破たんなく織り交ぜ、非の打ちどころのないストーリーでもって仕上げていた。

そして今作。
ストーリーは実に子供騙しで、クルマがスパイごっこをしているというだけの代物。前作のような、仕草や映像の力によって(つまりくさいセリフが多用されることではなく)感動を呼ぶということは皆無で、無駄に臭く胡散臭いセリフが横行する。当然、それまでのシークエンスもありきたりなので感動するはずもない。
一切の伏線もなく、ゆえに感動もない。キャラクターたちのやり取りに完全に置いていきぼりにされてしまった。

マックィーンは完全に空気だし、今回の主人公メーターも迷惑キャラなだけ。お馬鹿で愛するべきキャラという枠をもう超えている気がする。こういったように、お得意のキャラクター見せでさえ、今回は空振りに終わってしまっており…正直ほめられる点と言えば…EDテーマや挿入歌が良かったことだけだろうか。
スパイアクションなので飛んだり跳ねたり、前作より確実にシーンとしては派手なので小さな子にとっては楽しめる要素もあろうが、見抜く子は見抜くだろうし、とりわけ前作から期待しているファンが満足することもなかろう。前作が大人も楽しめる骨太作品だっただけに、実に残念だ。

製作陣がメーターをはじめカーズのキャラクターを気に入っているというのは伝わってくるが、正直その愛を生かしきれるストーリーではない。驚くほど稚拙で、練りが足りおらず、ピクサーどうした!?と声を大にして尋ねたくなってしまう作品だった。

まさか前作から一転、こんな酷評になるとは思ってもいなかった。
おそらく前作愛からの流れでBDは買うことになるだろうが、映画館に行く価値があるかと言われれば、Noである。皆さんには、レンタルの開始をお待ちいただきたい。
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ロックマン、遊戯王、勇者シリーズ、はたまた政治なんかも時々取り上げる自分日記。行きついちゃった人は、記事検索してくれると思いのほか良い情報が手に入ることが…いや、ほとんどないはずです。
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