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久々にすごい映画を引き当てた。
それがこの、「宇宙戦争」である。
何故この映画を選んだかというと、映画特集で「宇宙系」の映画が紹介されて、その中で面白そうなのがあり、「多分これだろう」ということで、宇宙戦争を選択した。
過去、特に本年は、自らで進んで「こいつは地雷だろう?」と思って地雷作品を選んでは「やっぱりね」というような、奇異な楽しみ方もしたものだが、この映画はとんでもなかった。
本年で見た中では群を抜いている。
さて、いきなりナレーターから入り、「はるかかなた宇宙人は、地球を太古の昔から羨望のまなざしで見てみた」とかなんとか。もちろん、これは宇宙人が侵略してくる映画なので、それは分かる。「羨望」というと、何か自分たちにかけていて、地球にしかないものを奪いに来るのかな?
と思うんだが。
そんな俺の予想は3ストライクバッターアウトである。
雷とともに宇宙人が降ってきて、地球に太古の昔から埋めてあった兵器、通称「トライポッド(三脚)」で地球人を蹂躙しだした。
「え・・なにこいつら、ただ殺しにきただけ?何か欲しくてきたんじゃないの?」
そしてお約束の人体実験。もちろんそれもあり、いくらかの人間をとっては、トライポッドに備え付けてある鳥かごみたいなのに人間を溜め込みます。しかし別に実験するわけでもなく、人間から血を抜き取り散布して、町中を血管と血液まみれにしておしまい。かなりいい趣味を持った連中である。
主演はトム・クルーズ。相変わらずのイケメンさんである。分かれた妻との娘の子役がいるのだが、この子の演技はすごい。抜群で、こちらも恐怖を感じるほどだった。
非常時になった人間の醜さなどは、お約束どおり描かれているが、そこは「宇宙からの侵略」という大筋とも関係ないのではないか。そもそもこの映画、「宇宙からの侵略」か、「家族愛」、「人間愛」なのか、いったいどれを主題に持ってきたいのかということがまったく分からない。
「宇宙からの侵略」にしては、最後宇宙人どもが自滅するのはあまりにもあっさりで意味不明だし、「家族愛」ならば別に感動シーンがあるというわけではない。しかもクライマックスは、身内だけ都合よく生き残ってて良かったね、でおしまい。
インデペンデイス・デイ欝版とでも言おうか。しかしそれではインデペンデイス・デイに失礼になってしまうほどの出来である。
もしこの映画を今から見たいという方がいれば、僕は全力で阻止する。
こんな映画に300円、2時間使うのであれば、ニコニコ動画でテニスの王子様のミュージカルと見たほうがまだ笑えるのだ。
そしてこの話には壮大なオチが。
俺が見たかった映画は、「宇宙戦争」ではなく、「未知との遭遇」だったのだ。
勘違いで浪費した2時間とレンタルセール100円。
ちきしょう・・!