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やっと見た!やっと見たよ!!
すげぇよ、VFXはやばいとこまで来ちまってる!
ハードルは相当高かったと思う。日本で大人気のトランスフォーマーの実写化、そして監督はマイケル・ベイとスティーブン・スピルバーグだ。これでつまらないはずがないと思う反面、大ゴケする可能性も否めない…と。
だけど、やってくれた。
以前カーズでも述べたが、VFXがどれだけ凄くても、ストーリーがすっからかんならそれは意味がない。しかし、これは頑張った方だ。軍、ロボ、主人公、どの描写も、関係性もうまくまとめている。どんどんとデカくなるスケールも素晴らしい。トランスフォーマーの正体がわからないうちには戦争になりかけたり、ハッカーが出てきたり、一方で主人公はオートボッツに出会ったり、変な組織に絡まれたりと、大忙しだ。ありきたりなハリウッド映画と言われればそれまでかもしれないが、だからこそトランスフォーマーが生きてくるし、加わることで全く異なる印象を受けた。143分あるのだが、それでも飽きない。詰め込み要素があまりに多く、それぞれ、本当はもう少し深く掘り下げたかったのでは、と思うほどの情報量。完全版(監督たちが描きたい部分を全部詰め込むと)になるとどれほどの時間になるのだろうか…。
また、絵の情報量も半端じゃない。驚異のVFXという売り文句の通り、とんでもない出来である。メカが完全に実写に融合している。人がメカに乗ってる!メカが車をビルを、ラプターをぶっ壊す!どこまで実写でどこからVFXなのか一切分からない。本当にそこに存在するかのようなリアリティ。現時点でNo1のVFXではないだろうか。変型機構も、おそらく相当練り込まれている。設定資料集とか出たら買いそうである…。この点は一切文句なし!
それから、この映画は巨大ロボの戦闘もさることながら、米空軍の存在もかなり大きな見どころではないだろうか。軍事関係には詳しくないが、ラプターの編成がスタースクリームを交戦したり、ビル街をミサイルが飛び交ったり、105mmの地上攻撃だったり、米空軍の実力を思う存分味わえる。そして、そうした近代戦力に加え、兵士たちの勇敢な姿も見ものだ。最後のシーンで、兵士がロボを破壊するシーンは最高だった。
また、激しい戦闘に相反して、ロボたちのコミカルな行動もばっちり収められている。もう最高だ。
ひとつ言わせてもらうとしたら、基本的にカメラが寄っているので、巨大ロボのダイナミックを堪能するには十分だが、全体的に今どういう状況なのか、とかそういうのが分かりづらい。市街戦では様々な位置関係や戦況が特にわかりづらかった。それから、スケールがでかい分には大いに結構だが、やり残しがかなりあり、収集し切れていない。これは次回作への伏線なのかもしれないし、上映時間の都合もあったのだと思う。やや残念。
あと、日本語吹き替え版では、コンボイ・サイバトロン・デストロンって言ってほしかったな。
が、最高の出来栄えであることには間違いない。レーベルメーカーも折れてBDを発売すると思う、期待しているので、その際はBDを購入する予定だ。
2007年も大詰め、最後に一発、驚異の映像技術と迫力のアクションで手に汗握ってみませんか?
日本初のロボットもので、こうもとんでもなく素晴らしいものが作られてしまった。日本初のマンガ原作などを実写化してとことん失敗するミーハー寄せのための日本の映画産業にはぜひ見習ってほしい。ヤッターマンとか最悪だろ…。