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「FINAL FANTASY」というスクウェアのビックタイトルのもと、1億3700万ドルという巨額の制作費を持って作られたフルCG映画。
しかし、その興行収入、3000万ドル!ざっと考え1億ドルの損失!スクウェアも巨額の負債を抱えるきっかけとなったこの素晴らしき大失敗映画を、ついに視聴しました。
さて感想!「なんだよ、意外と大丈夫ジャン。前評判ほどひどくないじゃん」


なんってことにはなりませんでした!!残念!!
もうね、どうしようもないというか。煮ても焼いても食えないとはまさにこのこと。

ストーリーの簡単な説明は・・・
「やっべー、ソラから隕石ふってきたよ!」
「やっべー、隕石から変なモンスターでてきた!」
「やっべーぞおい、モンスターに触れたら人間の魂抜かれちゃうよ!」
「やっべーなそれ、はやく新しい安全な町作ろうぜ!」
「やっべー、解決策無いのかよ」
「やっべーよこれ、解決できそうだよ!」
「やっベーこといってんじゃねぇ、隕石なんかぶっ壊してやるぜ!!」
「やっべーことすんなよ!もうちっとで解決できるんだよ、アイテム探さないと!」
やる気が無いのでこんなかんじで。

『B級映画をかなりややこしくして、あとなんかちょっと自信が無いのでファイナルファンタジーの名前つけて、フルCGでやってみました』

こんなかんじ。
CGは確かに美しい。今見てもなかなかのものです。
が、もうストーリーがどうしようもない。本当にどうしようもない。仲間の死に方とかトラブルの起こし方とか雰囲気は、完全にB級ムービーなんだけど、クスリとなるB級らしいお馬鹿さも一切無いし、壮大さも中途半端で感心もできないし笑えない。おまけにガイアとかスピリットとか無駄にややこしい話を持ち込むわで、どうしようもない。観客のほとんどは理解できず、損を味わっただけかと思う。
完全にCG技術だけが先に進んで、とってつけたようなストーリー。
「FFらしさ」とは難しいところだと思うが、要するに剣と魔法だ。自己犠牲ストーリーもそうなんだろうが、単純にビジュアル面でいけば、かっこいい人たちが剣と魔法で世界を救う、そして大いなる感動が満ちてくるってことなんだと思う。
ところが登場人物はむさっくるしい軍人ばかりだし、そこはまぁいいにしても、兵器などもすべて未来の技術の結晶。ところが最後の最後の事件の解決だけやたら魔法チックで、萎える萎える。感動もクソもない。

【どうすればよかったのか】
この作品を作りたかったのなら、FFの名前を取り払うべきだった。それならば、無駄に金をかけたおめでたいB級ムービーとして評価されたはずである。
FFとしたいのならば、こんなプロットは完全に破棄し、剣を持った主人公に戦わせるべきである。
ただ、FFという名前が無ければ、確実に興行収入は3000万ドルさえも行かなかったはずである。解決策は後者しかなく、つまるところこの映画は、「映画のクオリティに見合うだけの最大限の興行収入をたたき出した」ということだ。

久しぶりにどうしようもない映画を見させてもらった。「FF」がついていなければ見ていなかったはずだし、見ても「時間返せコノヤロー!!」と叫んでいたかもしれない。
FFファンで、まだ見てなくて、楽しむのではなく「どこがどうつまらないのか」を分析したい方にはお勧めです。半額の日に借りましょう。
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ロックマン、遊戯王、勇者シリーズ、はたまた政治なんかも時々取り上げる自分日記。行きついちゃった人は、記事検索してくれると思いのほか良い情報が手に入ることが…いや、ほとんどないはずです。
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