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ジャンクションシステム、GFなど、普通のRPGとは一風変わった戦闘システムだと思いました。レベルに関係なく、効率のいいアイテムの集め方で進め方の難易が変わってくる不思議なゲームです。やっぱ最初はキツい。何せシステムが難しいから。慣れればいけますけれどね。とても面白いシステムだと思います。一撃で4000とか与えるほどに強化できたら一気に楽しさが増します。
ストーリーも、言うことなしかな。素直に楽しめたし、感動できた。リノアもスコールも、嫌なキャラがいなくて。過去と今のつながり、そして終盤に行くにつれて紐解かれるなぞの数々。いやぁ~よくまとまっている。
ムービーは、コレより汚いPS2ゲームあるんじゃね?ってほど。(プリレンダリングのほうですが)今は全部3D化して、リアルタイムレンダリングでムービーを描写しているわけだが、このゲームのすごいところはプリレンダリングの背景の中でキャラクターを動かしたり、ムービーの継ぎ目が分からないなど。今見ても「すっげぇー」って思います。
そして以下
ネタバレ中尉!
「恋愛」が最大のテーマでしょうか。
魔女やら、GFによる記憶の欠如やら、時間変性など色々出てきましたが、突き詰めるとこのテーマだと思います。
全体的には良くまとまっており歯切れいい感動作ですが、本当に細かく見てみると意外な矛盾点が見つかったりして…。私は至上のハッピーエンド主義者なので、そちらに偏った考察をして見ました。
●EDをどうとるか
アルティミシアがイデアを支配した経緯が分岐していることが問題
1.ジャンクション・マシーン・エルオーネを用いてイデアに接続
2.EDで、孤児院に現れたアルティミシアの力を自らで継承
2とした場合、「誰かの悲劇になろうとも己の戦いを終わらせろ」というイデアのセリフはしっくりくる。しかし、エルオーネを狙う理由はなくなる。(突然着たSeedに倒され、時間圧縮に失敗し、突然あの孤児院へ飛ばされただけだから)
FFⅷでは、タイムパラドクスを割となおざりに扱っているため非常に判別しづらいが、本筋(スコールたちが歩んできた道)は「1」とし、EDで見たあの映像はまた別の未来へ分岐するパラレルワールドとしたらよいのではないか。
アルティミシアがいかなる形であり過去(アデル、イデア、リノア)へ介入している時点で、過去・未来の変性は起こっている。この時点でもうぐっちゃぐちゃ。(当初の予定ではイデアだったがSeeDの善戦によりリノアへ標的が変更になるなど、パラドクスの原因は多い)
また実は、ラグナたちの「妖精」もパラドックスの一部ではないかとも思う。つまり、スコールと対面したときに「君たちが妖精さんだな」と言ったのは、「過去で実際に経験していない」が、エルオーネの能力によって「上書き」された記憶ととるのが正しそう。
これらパラドックスの嵐のその上に、「時間圧縮」という全時間軸の破壊と新時間軸の創生を行った。スコールが迷い込んだのは、別の未来へ続く「過去の孤児院」であり、最終的に彼は、「本来のスコールがいるべき現在」に戻ってきた。
まぁどちらにせよ、アルティミシアを倒した、スコールは戻ってきたというのは「現在」の「事実」であり、どうとってもハッピーエンドなんですけれどね。
●リノア=アルティシミア説
誰だこんなこと考えやがったのは!!P-manに聞きました、この話。
ハッピーエンド至上主義の僕は断固反対ですね。
ED後どうなるかは完全に憶測の域です。ただ、魔女の力については、継承したのは魔女の「力」だけであり、「力」を持っていたその人間の感情やら思念やらは継承しない。ならば、きっとリノアだって信じられる人間に園力を託すだろうと思います。また、リノアには立派な「騎士」も側にいる。
・でもスコール死ぬまで魔女持ってて、その後孤独になっちゃったんじゃないの?城に「庭園に眠る死者」とか飾ってるし、実はリノアはアルティミシアで、スコールという使者を待ってるんじゃないの?
確かにまとまった考えです。お見事。しかしイデアが「アルティミシアは何世代も後の魔女」と言っています。
それに、その城の探索後スコールたちはアルティミアを倒し(つまり未来を変えた)、時間圧縮を阻止し、戻ってきました。ならば、あの城が、戻ってきたスコールたちの「現在」から続く「未来」とは限らない。あの城を作ったアルティミシアはもういないのですから。
この先に続く未来は、また別の未来と考えることもできるのです。
さて、この議論には終わりなど無いのでしょう。どこまで言ってもイタチゴッコです。
大事なのは認めるか、否か。
そしてもっと大事なのは、「未来など分からない」ということです。スコールもそんなことを言っていたと思います。時間を扱う作品ですので、ここも「恋愛」のように大きなテーマではないでしょうか。
小さなころからG.Fをおかげで記憶は欠如し、未来でもアルティミアがいて、リノアを奪われそうになる。だけれでも、仲間のために、愛する人のために、過去も未来も関係なしに、今を取り戻すために戦った。大事なのは「今」。これは彼らの中で変わることの無いことだと思います。(何せラグナの息子です。未来なんて考えず、その場で決断してしまうラグナです)
だから、この先だってリノアに何か起こっても、スコールは「今」のために解決策を見つけていくでしょう。
こんなかんじでどうだろう。P-man