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久しぶりの映画感想。ネタバレだかどうだかよく分からないので、(汗 一応かなりやばいのは反転しときますが、ネタバレ嫌な方はおやめください。
まずは、
「サウンド・オブ・サンダー」
タイムマシンを開発した2055年。タイム・サファリ社はソレを用いて、過去へトリップし恐竜狩りをするという商売をしていた。細心の注意を払い、過去を変えることはなかったのだが…。
序盤は2055の情景を交えつつ、それぞれの登場人物や機関を描いてゆく。いたって普通だ。しかし、途中から「おや?」と気づく。街中の風景がおかしい。2055年の情景は、車も町並みもすべてCGで描いているのだが、そのCGが…ショぼい。実にしょぼいのだ。もう人が歩く速度に背景があっておらず、合成もままなっていない。俺は震撼した。「おいおい、こりゃあ…もしかすると…」
んで、その事件が起きて2055年の様子が変わりだす。過去からあるものを持ち帰ったために、タイム・パラドックスが起きてしまったのだ。というか、この持ち帰ったものが靴の裏で踏んづけた蝶。このおかげで現代には強い毒性をもった植物が蔓延したり、ゴリラと爬虫類あわせたような生物が進化していたり…。そうこのクリーチャー。色々とクリーチャーが出て、主人公一味を次々と殺していく。しかし、タイムパラドックスをなんとか戻せば、生き返る、というかなかったことになる!
ここで俺の評価
急上昇
「ちょww、B級じゃない!!いい感じのB級じゃないコレ~~!!!」もうね、死に方、順番、時間がたつにつれてどんどんとB級を露呈していくわけ。すっげぇいい。果たして、蝶一匹殺しただけで、人類滅亡まで進化系列が狂うのか?そういった詳しい科学的交渉は、完全カット。だって、B級なんだもの。とにかく、そんなアレは無視して、分けの分からないクリーチャーと戦闘を繰り返しながら元に戻そうとするわけです。
総合的に、Aに近いBかな。CGこそ足りなかったり、話も細かいところは足りないですが、大まかに見てよくまとまっているし、何より見ていて楽しめます。
「ロードオブウォー」
戦争の支配者というこのタイトル。ノンフィクションを元にしたフィクション映画で、ニコラス・ケイジ演じる武器商人と、世界中の紛争、そしてちょっとの皮肉など、とにかく盛りだくさんな映画。
ところが、全面的に反戦主義を掲げるわけじゃなく、ひとつの物語としてたのしめるつくりでああった。
世界中では多くの戦争が起きている。ニコラス・ケイジはパッとしない人生を脱するために、武器商売を始めた。この男才能があり、トントン拍子に成功を勝ち取り、その富で伴侶まで得てしまう。このあたり非常にテンポがいい。戦争が終わった地域から武器を調達し、書類、ルート…偽装に偽装をふみ、合法へと見せかけて戦争地域に武器を密売してゆく。
そんなこんなで、とにかくアフリカの戦争の悲惨さなどが生生しく描かれ、ソレを知りながら武器を売ることへの苦悩などが描かれるが、まぁサラっとしており、変にゴッテゴテしていない。また、ライバルキャラ的な景観のバレンタインという男がおり、コイツが時に出てきてはニコラス・ケイジを追い込み、その度にうまく脱出していくという展開も単調になりがちな一人ドラマを盛り上げ、より面白い。戦争や武器というテーマを扱っているが、「重い」作品ではないので非常に見やすく、勉強にもなる。
『ある一人の武器商人の武器密売を追っていったが、最後の最後では、たった一人の男が一生で売り切るような武器を、合衆国は1日で売り切るんだ。バレンタインの敵の、その敵が、一番武器で儲けている。そして、武器の輸出をしているのは、合衆国、フランス、イギリス、ロシア、中国…。全部国連安保理である。』としたところで映画は終わる。最後の最後で、ノンフィクションのこの世界での矛盾を突きつけるという、非常に憎い終わり方をしている。
そしてもうひとつの見所は、オープニング。工場から始まり、1発の弾丸が生産され、運搬され、その役目を終えるまでの流れをCGを使って描いている。これがなかなか面白い。コレだけでも良いから見て欲しい(笑