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さて、見てまいりました。
この酔いに任せ、高まる感情をひたすらに綴ってまいりたいと思います。

有名な元ピアニスト堂本が、堂本音楽ホールを創設。しかし時を同じくして、堂本の門下生たちが連続殺人に巻き込まれてゆく。そんな中、園子のコネで音楽ホールのコンサートのリハーサルへ招待されたコナン、蘭、博士、小五郎、少年探偵団。しかしその後、コンサートが近づく中で、歌手であ秋庭の命が狙われ出す。
そしていよいよ当日。苦境でコンサートがなされるなか、会場が爆破される-。

犯人は誰なのか、堂本の門下生と、秋庭との関係は-!?

「この歌声を、消させはしない」

さて、既に筆の気合の入り具合で察していただけるかとは思いますが、
1800円以上の価値有り!
特に!昔からコナン見てきた人で、「最近の映画はイマイチだなぁ」「去年のはクズだったなぁ」と思っている方々、是非とも足を運んでいただきたい!!ひさびさに唸りました、名作です。
このとこはゲストキャラやド派手なアクションにばかりこだわりが感じられ、若干からぶっていた感じもありましたが、今回は「原点回帰」といいましょうか。
緻密な推理。建物爆発という初代よろしくの大演出。そして新一と蘭への新しいスポット。アクションも適切、そして、昔はあった新一と蘭とでのEDなどなど…。

新しくも、昔のコナンを髣髴とさせるすばらしい作品に仕上がっています。


脚本が古内さん!この方は「水平線」まで脚本を手がけた方で、今回は特にいい!なんというか、過去のコナンを踏襲し、おいしいところ全部ののせといったところ。無論、キャラクターは誰よりもしっかりつかんでいなさるのでその点何の問題なし。コナンが事件にかかわって小五郎に殴られるシーンなんかは流石と思いクスっとくるし、やはり蘭と新一のやりとりの描き方が秀逸。事件が終わって、そのあとの…。らへんも、流石!!灰原を「相棒」とするあたり、多分自分がかかわっていないのも見てきていたんでしょう。お見事です。コナンへの愛がビシバシ伝わってきます。
事件も前作とは完全対比、推理要素が強く、犯人も劇場版らしい、第1作の犯人を思い起こさせますね。
全体的に「音楽」というテーマが貫かれており、予告だけ見ると「また新一と蘭の過去に無理やりつなげてるのかよ」と思ってしまいますが、本編見るとそんなこともなく、すべて破綻なく見事にまとまっています。
キッドや平次というゲストキャラなしで、進出のキャラクターに深みを持たせ、その人を中心に物語が展開していく、という新しいやり方でしたが、2時間弱という短い時間でよくもまぁ、あそこまで新キャラをいい感じに見せるなぁ…と。そしてかつ、随所においしい演出ありと、もはや言うことなし。

音楽も今回は良かった。特にコナンのテーマ。ニコニコにありますが、それより劇場で聞いてください。サラウンド環境に左右されますが、それなりの環境で聞くと驚きます。かなりのアレンジが施されており新境地開拓です。

作画もようやっとデジタルに慣れてきたのか、彩度が適切で、キャラクターの顔(特に蘭)もどこか丸みをおび、いいかんじに昔の良かったことに近づいてきたかな、と思います。演奏中の運指など、かなり気合はいっています。

不満点まったくなし。オペラとかオルガンなどがバリバリの映画なので、是非劇場のサラウンド環境でごらんいただきたいです。超お勧め。また、ZARDの最後かも知れないテーマソング。色々な意味で感動必死です。GWにどうぞ。
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