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評価が難しい映画だと思っています。
書きつつ、検討していきたいです。
若干のネタバレを含みます。まぁ、みなさんタイトルからして結末はある程度予想がつくことだと思いますが。
テーマはまさに”音楽”。
音楽が男と女を結び、そして時を経て家族を結ぶ。
と同時に、良い音楽と、良くない音楽を描いているわけですね。
純粋な気持ち、感情の素直な表現を大切にしないと、音楽が「奇跡」を起こすことは決してない。
そんな映画だったのではないでしょうか。
公開当初はさほど有名でもなく、特段話題にも上らなかったような記憶があります。
ストーリーは「音楽が奇跡を起こす」という以外は特に変わった点もなく、一人の少年が幾多の困難を乗り越えて夢を手にするというお話。
結末はある程度予想できるのですが、見せ方がなかなか上手だったり、そして何より音楽が素晴らしいんです。壮大なオーケストラや、時々に挟まれるギターサウンドなど、サウンドトラックが非常に素晴らしい。その効果がとても大きく、感情を揺さぶられます。
ヒール役の男がなかなかキレていて、「ほんとに会えるの!?」とすごくムズムズします。
そんなムズムズを払しょくしてしまうのが、残念ながら「奇跡のシンフォニー」という邦題。残念すぎる。
この手の映画は大概、奇跡のハッピーエンドで終わるものですが、それをより強調してしまっている。結末が約束された、まるでセガールの映画を見ている気分。奇跡が100%約束されているから、途中のハラハラ、ムズムズ感が0なのだ。
しかも分が悪いことに、本作は2時間となかなかの長丁場。邦題の「おかげ」で結末が予想できている上に、2時間という時間は非常にだるい。途中でヒール役が出てきて、少年の正念場を邪魔しようとするんだけど、このへんが本当にだるい。はやくゴールが見たい気分でいっぱいになってしまい、感情の高まりが妨げられる。
うーん残念。
それこそAugst Rushというタイトルをもう少しうまくアレンジしてもらって、わかるようなわからないようなうまい見せ方にしてほしかった。それだと観客が入らず人気が出ないのか…。
そのほか、出会ったその晩で子供作ってしまうなよwwww
という、無責任な男女の行動があったりするが、ここはひとつ「音楽の力」でお互いの気持ちが全てわかってしまったということで理解しておきます。
しかし、音楽の点ではほんとに「素晴らしい」の一点張り。
アカデミー賞でノミネートされた理由も十分に理解できるし、私も例外なく感情を揺さぶられました。
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