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誰もが知ってるピクサー最新作をついに視聴。
いいですねぇ。
<あらすじ>
古びたビルと思いきや、それはブロックに圧縮されたごみが積み上げられてできたタワーだった。
荒廃した不毛の土地・・人間はおろか、奇麗な水、青空、そして植物も存在していない。そんなあれ切った地球の上、WALL・Eと冠されたごみ処理ロボットはただ一人、懸命にごみ処理に従事していた。
彼はごみの山の中から素敵と思えるものを拝借し、自宅にコレクションしていた。中でも古いビデオテープに記録された映像がお気に入りで、その中に出てくるワンシーン・・男性と女性が手をつなぎダンスをするシーンが大好きだった。それを見て彼は、誰かと手をつなぐことを切望するのだった。
ある日、空から巨大な飛行艇が飛来し、中から美しいロボットが現れる。
求めていた自分ではない「誰か」の登場に心躍らせるWALL・Eだが、彼女との出会いが、そして、WALL・Eの宝物の一つが、あらゆる者の未来を変えていくことになる。
<感想:ネタばれありますんで見ていない方はやめたほうがよろしいかと>
ピクサーにはなんだって期待してしまう。カーズは07年俺デミー賞を受賞、さらにそのほか名作を多々織り出している。そんなピクサーが放った映画は、言葉をしゃべらないロボットのアニメーション。
前半は理解できない言葉が続く。まるで無声映画。しかしそこはさすが作品一本を車だけで作り上げた名門で、ロボットらしからぬ豊かな表情と細かな風景描写で、28世紀の地球の様子がよくわかる。加えて、言葉を離さぬ二人に感情移入さえしてしまうのだ。
その後、WALL・Eが探した植物を格納したEVEは宇宙へ向かう。そこで見る驚愕の事実、まだ人間が生きているということだ。ネタばれ一切なしでこの映画を見たのでショックを受けた。そしてこのWALL・Eは今までの作品以上にメッセージ性の強い作品だろう。
2110年くらいだったかに、人間は地球を離れAXIOMで宇宙で出、その間地球上はWALL・Eたちが清掃するとう計画だった。いつかは地球に戻ろうとしていたわけだ。だがしかし、地球の汚染は想像を超えるひどさで、以後700年、人類は地球に戻れず宇宙船で人畜のような生活を送ることになる。
すべてはロボットで管理され、人間がすることは一切ない。ただ娯楽を享受するのみの、「生きている」が「生きていない」生活を送っている。
これは非常に強烈なメッセージである。
一つは環境と地球保護のメッセージ。
もう一つは、極度のオートメーションがもたらす危機というメッセージ。
その生活の中で人間は退化していた。文字を満足に読めなくなるだけでなく、歩かないので足は短くなり、手は何も工作をする必要がないので指も短くなり体はブクブク。恐怖である。機械化は便利だが、あまりにも人間の仕事がなくなればこうなってしまうのだろう。機械の故障に際しても、それを察知し修理するのは機械で人間はその構造さえ知らない。すべては機械の中で循環し、その循環から生成されるものを人間が消費するという恐ろしくも、非現実的ではない構図だ。実際に起ころうとしている。
おとくいの感動物語に加え、こういった今まで以上の強烈なスパイスを利かせたことは大いに評価させた頂きたい。さらにそれをしつつも、前面に出しすぎるのではなくあくまで、WALL・EとEVEとのやり取りに話の重心を置いており、物語そのものは全く破たんせず、すべてを終着駅までスムーズに運ぶという素晴らしさだ。
最後のワンシーンは賛否両論を呼ぶところだろう。
WALL・Eの感情はどこに依拠していたのか。コンピュータであれば、それは基盤に備え付けられたCPU、すなわち脳みそである。人間でも心は脳みそによるだろう。一種の記憶喪失で、手をつないで思い出したというご都合主義解釈をしてもつまらない。
あれはおそらく、EVEの持つ記憶がWALL・Eに電波したのではないだろうか。二人が接触するときに電流が走る描写がいくらかあったが、あれによって二人はそれぞれの記憶や感情の一部をやり取りしており、最後においてもEVEの持っていたWALL・Eに関する情報と、EVEのメッセージが届いたのだと考える。二人が無線機を搭載していても時代的に齟齬はない。
また、エンディングもよかった。
人間はまた紀元を最初からやりなおすことになる。だがしかし、すべての文明の頂点であるロボットは存在しており、農耕、工業といった進歩は彼らとしていくことになる。
2回目の挑戦。願わくば、よき方向に向かわんことを。
さぁ、これで完璧だ!
と言いたいところだが、満足度はカーズにはかなわず。どうやら、私はアンドリュー・スタントン氏と相性が合わないらしい。彼はファインディング・ニモの監督をされたが、その作品もよかったのだが、満足度は高くなかった。何が悪いというわけでもないが、作品の雰囲気やオーラが僕に適していないのかなぁ・・。
<お勧め度>
だがしかし、作品の質は最高位である。またひとつここにピクサーの名作が生まれたのだ。
非常によくまとまっているので、「まだ」という方はぜひ見ていただきたい。
ブルーレイで!
いいですねぇ。
<あらすじ>
古びたビルと思いきや、それはブロックに圧縮されたごみが積み上げられてできたタワーだった。
荒廃した不毛の土地・・人間はおろか、奇麗な水、青空、そして植物も存在していない。そんなあれ切った地球の上、WALL・Eと冠されたごみ処理ロボットはただ一人、懸命にごみ処理に従事していた。
彼はごみの山の中から素敵と思えるものを拝借し、自宅にコレクションしていた。中でも古いビデオテープに記録された映像がお気に入りで、その中に出てくるワンシーン・・男性と女性が手をつなぎダンスをするシーンが大好きだった。それを見て彼は、誰かと手をつなぐことを切望するのだった。
ある日、空から巨大な飛行艇が飛来し、中から美しいロボットが現れる。
求めていた自分ではない「誰か」の登場に心躍らせるWALL・Eだが、彼女との出会いが、そして、WALL・Eの宝物の一つが、あらゆる者の未来を変えていくことになる。
<感想:ネタばれありますんで見ていない方はやめたほうがよろしいかと>
ピクサーにはなんだって期待してしまう。カーズは07年俺デミー賞を受賞、さらにそのほか名作を多々織り出している。そんなピクサーが放った映画は、言葉をしゃべらないロボットのアニメーション。
前半は理解できない言葉が続く。まるで無声映画。しかしそこはさすが作品一本を車だけで作り上げた名門で、ロボットらしからぬ豊かな表情と細かな風景描写で、28世紀の地球の様子がよくわかる。加えて、言葉を離さぬ二人に感情移入さえしてしまうのだ。
その後、WALL・Eが探した植物を格納したEVEは宇宙へ向かう。そこで見る驚愕の事実、まだ人間が生きているということだ。ネタばれ一切なしでこの映画を見たのでショックを受けた。そしてこのWALL・Eは今までの作品以上にメッセージ性の強い作品だろう。
2110年くらいだったかに、人間は地球を離れAXIOMで宇宙で出、その間地球上はWALL・Eたちが清掃するとう計画だった。いつかは地球に戻ろうとしていたわけだ。だがしかし、地球の汚染は想像を超えるひどさで、以後700年、人類は地球に戻れず宇宙船で人畜のような生活を送ることになる。
すべてはロボットで管理され、人間がすることは一切ない。ただ娯楽を享受するのみの、「生きている」が「生きていない」生活を送っている。
これは非常に強烈なメッセージである。
一つは環境と地球保護のメッセージ。
もう一つは、極度のオートメーションがもたらす危機というメッセージ。
その生活の中で人間は退化していた。文字を満足に読めなくなるだけでなく、歩かないので足は短くなり、手は何も工作をする必要がないので指も短くなり体はブクブク。恐怖である。機械化は便利だが、あまりにも人間の仕事がなくなればこうなってしまうのだろう。機械の故障に際しても、それを察知し修理するのは機械で人間はその構造さえ知らない。すべては機械の中で循環し、その循環から生成されるものを人間が消費するという恐ろしくも、非現実的ではない構図だ。実際に起ころうとしている。
おとくいの感動物語に加え、こういった今まで以上の強烈なスパイスを利かせたことは大いに評価させた頂きたい。さらにそれをしつつも、前面に出しすぎるのではなくあくまで、WALL・EとEVEとのやり取りに話の重心を置いており、物語そのものは全く破たんせず、すべてを終着駅までスムーズに運ぶという素晴らしさだ。
最後のワンシーンは賛否両論を呼ぶところだろう。
WALL・Eの感情はどこに依拠していたのか。コンピュータであれば、それは基盤に備え付けられたCPU、すなわち脳みそである。人間でも心は脳みそによるだろう。一種の記憶喪失で、手をつないで思い出したというご都合主義解釈をしてもつまらない。
あれはおそらく、EVEの持つ記憶がWALL・Eに電波したのではないだろうか。二人が接触するときに電流が走る描写がいくらかあったが、あれによって二人はそれぞれの記憶や感情の一部をやり取りしており、最後においてもEVEの持っていたWALL・Eに関する情報と、EVEのメッセージが届いたのだと考える。二人が無線機を搭載していても時代的に齟齬はない。
また、エンディングもよかった。
人間はまた紀元を最初からやりなおすことになる。だがしかし、すべての文明の頂点であるロボットは存在しており、農耕、工業といった進歩は彼らとしていくことになる。
2回目の挑戦。願わくば、よき方向に向かわんことを。
さぁ、これで完璧だ!
と言いたいところだが、満足度はカーズにはかなわず。どうやら、私はアンドリュー・スタントン氏と相性が合わないらしい。彼はファインディング・ニモの監督をされたが、その作品もよかったのだが、満足度は高くなかった。何が悪いというわけでもないが、作品の雰囲気やオーラが僕に適していないのかなぁ・・。
<お勧め度>
だがしかし、作品の質は最高位である。またひとつここにピクサーの名作が生まれたのだ。
非常によくまとまっているので、「まだ」という方はぜひ見ていただきたい。
ブルーレイで!
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