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伝説の勇者ダ・ガーン
第43話 隊長、命令を!

高杉星史の決断。


 今まで、地球のことなんて何も考えていなかった星史は突然、何の前触れもなく、地球を守る勇者たちの隊長になった。勇者たちが忠実なのを良いことに最初はお遊び半分だった。
 だがしかし、敵が地球のプラネットエナジーを狙っているということ、そしてプラネットエナジーを失った惑星は滅びるということを知った。実際に同じ目にあった惑星の生き残り、ヤンチャーやセブンチェンジャーと出会った。このひとつひとつが星史の肩に重くのしかかっていた。
 そして極めつけは父を失ったこと。自分のもっとも身近な愛する人を、初めて失ったこと。自分のミス一つで、母親を、ひかるを、蛍を、大切な仲間たち、そして地球を失う恐ろしさを思い知った星史に、もはやダイレクターを握ることは出来なかった。

 同時に、若さを失い功を焦るピンキーが緑が浜へ攻め込む。容赦ない攻撃が続くが、命令が無い限り勇者たちは行動できない。

 星史は今まで、ヤンチャーが母親とべったりしているのを見てはたびたび怒っていた。普段そんなそぶりは見せないが、父も母も家を空けることが多い中、星史は意識していなくとも愛に飢えていたのだろう。そこへのしかかってきたのが地球防衛というプレッシャー。星史は、あふれだす感情を抑えきれなかった。そして、そんな星史を動かしたのは、ほかでもない母の力だ。震える手で、大丈夫だと星史を抱きしめる美鈴。星史は悟る。自分がここで逃げていては、全てを失うことになってしまう。自分がここで立ち向かわないと、もっとも恐れていた事態になってしまう、と。いないのだ、自分のほかに。オーリンに選ばれ、勇者たちを率いる隊長は、自分の他にはいないのだ。
 全ての迷いを捨て去り、真の隊長の気概を得た星史の顔は澄み切っていた。1年を経て、星史は真の隊長となったのだ。

 戦闘が終わり、まさかシアンによって撃墜されたレディを助けたのはビオレッツェだった。彼は、オーボスの存在に疑念を抱き始めている。上級幹部であったはずの彼の意志の変更。ダ・ガーンの面白さは、敵にも非常に強い個性があることだが、はたして、ビオレッツェの次の行動は・・・?

 次回、オーボス星の決戦
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ロックマン、遊戯王、勇者シリーズ、はたまた政治なんかも時々取り上げる自分日記。行きついちゃった人は、記事検索してくれると思いのほか良い情報が手に入ることが…いや、ほとんどないはずです。
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