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というわけで、時間はたっているけどよく覚えています。
それだけで評価はわかっていただけるでしょう。
2時間という時間で、世界観をきっちり伝えるテクニック。
ハラハラする展開。
それらを興ざめなせないため、いやそれどころか圧倒的な殺陣。
そしてラストは、衝撃的。
いうことなしに圧倒的に高い完成度を誇る映画でした。
エイリアンと同居する人類、というわけで、そのへんがファニーに宣伝された本作ですが、実際はけっこうリアルにエグい映画であり、なかなか考えさせられます。
(総評)
デザイン、脚本、演出、どれを見てもよく作りこまれていると感じた。エイリアンは最強の存在で地球を縦横無人に破壊しつくす、という固定されつつある概念を破ったあたりや、ドキュメンタリーチックに進む本編には引き込まれる。一体このあとどうなるんだ、と序盤からわくわく感を高めてくれる。そして単なるバカB級映画に終わらず、民族問題や人権問題など、人類が抱えるディープな問題にも示唆を与えている。
デザインにおいても、気持ち悪さを持ちつつも、最終的には感情が移入できなくもない…というような絶妙な仕上がり。考えさせられる内容と、奇抜なアイデアが織り交ざっており、ヒットしたのも十分うなずける出来だ。
(荒いあらすじ)
アフリカ上空に現れた飛行船の中にいたのが、衰弱しきったエイリアン(のちに、その容姿からエビと呼ばれる)の集団だった。エビたちはアメリカの第9隔離地区に住むことが決まるも、周辺の人間とのトラブルは日々拡大しつつあった。超国家機関MNUは、エビたちをさらに離れた第10地区に移住させることを決定。
その立ち退き勧告の陣頭指揮にあたった若きエリートのヴィカス。エビの人権を(形式上)守りつつ、順調に進んでいた勧告だったが、その途中不可解な液体を顔に浴びたことで、彼の体に変化が訪れる…。
(詳しく)
バカげた設定とは裏腹に、非常によく練られた作品。バカげた設定も新鮮さを与えているので、まさに死角なしといえる映画。不可解な生物と暮らしていくということに違和感を感じない者はいない。乱暴で好戦的な習性や、気持ち悪いその外観から多くの観客はエビを敵視する。
ところが、ヴィカスがエビ化をはじめたことで、一人のエビ科学者と出会ったあたりからその評価が変わりだす。MNUの人間や、現地の狂ったマフィアなど人間の愚かさが如実に描かれだす。
前半と後半で、エビと人間それぞれの善悪を浮き彫りにしていく。そして最後は、「今のところ」誰も救われないという終わり方だ。なかなか考えさせる展開。
映像も結構派手でドンパチがあるので飽きない。ドキュメンタリー風なはじまりもよい感じ。ただ、けっこうにグロいシーン(絵的にも、精神的にも)があるので、個人的に2回目は受け付けないかなぁ、と。
近年のVFXや話題性だけでのヒットではなく、しっかりとした出来栄えが好印象。まだの方はぜひ!
(総評)
コメディータッチなので軽い気持ちで見れて、画も洗練されて良い具合だが、後味はそんなによろしくない映画。いや、その後味まで含めて「観客それぞれ」というメッセージは伝わってくるのでそこは難しいところだが、少なくとも作中でのライアン(ジョージ・クルーニー)の心理変化については描写不足で不満が残る。
(粗いあらすじ)
映画の中の世界においても、2008年というのは不景気まっただ中。主人公ライアンは、アメリカ中を飛び回り、あらゆる企業の従業員に解雇を告げる解雇告知人のエリートとして生きていた。住む家は生活感のまるでないアパート。一年のほとんどを出張で過ごし、本当の「家」と呼べるものは、空港と、飛行機内だけ。そんな彼の人生の目的は1000万マイルを貯めて、終身名誉会員になることだった。
順風満帆に進んでいた彼の人生だが、「ネットワークを利用しての解雇通知。つまり、出張が不要になる」という新入社員の女性社員の提案が採用されることで、波乱を見せることになる。
(こまかく)
空港のサービスを使いこなし、優雅で気ままな生活を堪能する主人公の映像はすごく面白いし、憧れる面もあります。この映画の大きな魅力はここだと、個人的には思います。
メッセージとか脚本については、総評に記したことが全てというか…。
人の温かさとかを描くというメッセージがあるらしいのですが、弱いのでは。様々な要素があるのですが、それらの向かう方向、示したいメッセージというのがバラバラに感じるので、結局「恋愛」や「人間」に振り回されて「軸」がブレブレになってしまう男の半生を見せられておしまい、と僕は感じました。
というのも、J・クルーニーの心理変化の描写が弱い。序盤で「軽い付き合いだ」と言っていた男が、23歳の小娘のジャブを浴びて行く中で、そして妹が結婚するのを見て徐々に「あれ、結構いいんじゃね、そういう人生も」と思って変わる…というものなんですが、これまでかたくなに「わが人生」を貫いてきた男がこうも簡単に変わるものか、と言われれば、もう少しパンチの利いた展開があってよかったと思います。
もしくは、「人の温かさ」を押し出すのであればアレックスとはくっつくべきだったのでは。バツイチでも良いじゃない。人生で初めて本気で好きになった人と添い遂げる。これだと、メッセージははっきりした。
でも「はけ口」として利用されてたってのは「温かさ」とか逆なのでは…いや、それが「裏返しなのよ。はけ口ってのは愛情の裏返し云々…」とか恋愛の達人や心理学をたしなむ方の中にはおっしゃる方もいるのかもしれませんが、残念ながら自分には理解できない領域です。
まぁそれも、序盤のバリバリ前回のJ・クルーニーに、自分自身共感できる人間だからかもしれません。つまり、きっと、この映画から受け取るメッセージがどうとか、その強さがどうとかっていうのはまさに「個人差」によるものだとは思います。
(総評)
これは昨年公開時に行きたかった映画の1つ。
残念ながら予定がつかず、トイ・ストーリー3をチョイスしたわけなんだが、あちらに負けずとも劣らず、いやむしろこちらのほうがメッセージ性が強い点では勝利を得ているといっても差し支えない出来だと感じる。
軒並み好評価を得ているというのが、まさに納得できる映画だった。
(粗いあらすじ)
ヒックは、バーク島にすむ少年。この島に住むバイキングたちは長きにわたってドラゴンと闘い続けており、ドラゴンと闘い、勝利を収めることこそが誇りであり、アイデンティティになっていた。
村の長であるストイックの息子であるヒックも当然、ドラゴンと闘いたくてうずうずしている。しかし、そんな彼のたくましいバイキング魂とはうらはらに、体はつまようじのように華奢。鍛冶屋で手伝いをする日々を送っていた。
屈強なバイキングたちだったが、そんな彼らでも恐れるドラゴンが存在する。ナイト・ヒューリー。暗闇に隠れて、超高速でターゲットを正確に破壊する最強のドラゴン。接触して生き残った者は存在しないという。しかし、ある夜。ヒックは自身の創った武器で、ナイト・ヒューリーと思しきドラゴンを撃墜する…。そして、ここから、ヒックたち人間と、ドラゴンの運命を動かす出来事が始まるのであった―。
(細かく)
さて、以下はネタバレ注意。
まず、グラフィックについては言うまでもないです。背景は実写レベルだし、キャラクターも「不気味の谷」に陥ることなく、それぞれ個性が際立っておりすぐに入ってくる。吹き替えでみたのだが、ヒックはかなり役に合っている感じだった。最近ではこんなハイレベルなCGがスタンダードになっており、改めて驚く。
映像の迫力はかなりあり、これは3Dで見たかったなぁ、と思います。
また、音楽も壮大で素晴らしかった。作曲家はジョン・パウエル氏。多くのハリウッド映画を手掛ける氏の、迫力たっぷりの音楽は物語を盛り上げ、自然とこちらをひきつけるパワーがありました。TRONといい、ウォッチメンといい、やはり良い映画は良い音楽に恵まれていますね。
そして、やはり特筆すべきはストーリー。異種との出会い、相互理解、共存、というよくある話である。ドラゴンを理解したヒックは逆に、バイキングのやり方に賛同しかねるようになる。当然、父親とも対立が生じるので、ここもお約束の「おやじ越え」展開が発生する。
つまり、あらすじは普通なんです。
しかし見ていて分かるのは、序盤の「なんてことない」出来事が、終盤でめちゃくちゃ生きてきたりする。伏線の張り方がお見事なんです。子供向けアニメは、大人が楽しめないとうまくいかないとは多く語られており私自身もそう思いますが、完璧な出来栄えです。ハリウッドのアニメーションムービーは、もはや日本の下らないアクション映画を余裕で超えています。
で。
最も驚いたのは、ラストでヒックが義足になること。これが実は、最大の伏線回収であり、この物語の「鍵」であり、他のハッピーエンドムービーには無い「売り」であると思う。
冒頭でヒックは、トゥースを撃ち落とすわけだが、トゥースはその際に尾びれを失ってしまう。それゆえ自力で飛ぶことは不可能で、ヒックを上にのせて尾びれ代わりの装備を操作してむらってしか飛ぶことが出来ない。その状態で物語は幸せな結末を得るわけだが、最後の最後。戦いの中でヒック自身も、足を失ってしまうわけだ。
「子供向けアニメでそんなのありか?!」と一瞬は思うが、この展開こそがこの映画が単に子供向けハッピーエンドムービーではない所以であると思いますし、ディズニーを敵視するドリーム・ワークスのやり方であり、スパイスなんだと。
人間はドラゴンを支配するわけではない。
この物語で、人間はドラゴンと共存していくようになったわけです。これまで、ヒックはトゥースを助け、また別の言い方をすれば操ってきたわけ。でもこれからは、ヒック自身もより身近なレベルでトゥースの助けを借りながら生きて行くことになる。2つの種族が同じスタートラインにたち、互いに支えあいながら「共存」していくという関係を、この二人に凝縮し、描きだしている。
「やっぱり手を助け合って生きて行くって大事だよね~」とへらへらして終わる映画ではなく、「共存」にあたっての覚悟や犠牲といった要素を、強烈に描き出していると言えると思います。
単純に泣ける映画ならば、トイ・ストーリーでしたが、より強いメッセージ性を持っているのはヒックとドラゴンですね。
(総評)
アメコミヒーローと言えば、ムキムキマッチョメンの痛快物語を思い浮かべますが、この映画は別物。少なくとも、「痛快」とは程遠い位置にいます。ものすごく、「正義」というものについて考えさせられる映画。ラストのほうの対立軸はいつも通りなんですが、ロールシャッハという一人の男の行動が、この映画の最大のポイントです。
(粗いあらすじ)
その昔、法外な犯罪者を裁くための組織があった。その名、ミニッツメン。そしてその数年後、その意思を引き継ぎウォッチメンが組織された。今、1985年。ニクソン大統領による条約により、ウォッチメン…つまり、「正義のヒーローたち」はその活動を規制されてしまう。
監視者(ウォッチメン)を監視するのは誰だ―。
冷戦、核の脅威で揺れる世界。人々の欲望が渦巻く社会。
こんな世界で、「正義のヒーロー」は何をする…?
(細かく)
本作には数人のヒーローが登場するが、ヒーローとはいえ、登場人物は全て人間で「超人」ではない。各々の考えがあり、信念があり、「正義」がある。この映画が問うのは、正しい「正義」は何か?ということだ。
この答は、幾許も存在する。人の数だけあると言っても過言ではない。
それぞれのヒーローがそれぞれの正義を貫くこの映画。
最後の二人の生活は、実は我々そのものなんじゃないだろうか。主人公は親近感がわくものであるべし。そういう点では、ロールシャッハやコメディアン、オジマンなんとかさん、そしてDr.マンハッタンなど、己の信念を徹底的に貫いたもの(とりわけ、ロールシャッハ)は主人公ではない。
我々の多くは、たいていのことに目を閉じながら、日々を生きているのである。
だが、それがいつまで続くのだろうか。
「アメリカン・ドリームの末路がこれさ!」劇中でのセリフは、そのまま今の社会にも当てはまる気がしてならない。我々の「正義」は、何だろうか。非常に哲学的で、難しい映画(登場人物の名前や設定が覚えにくいという意味でも)で、ヒーローもの看板にふさわしくないくらいに強烈なメッセージ性を持っている映画。万人にお勧め出来るものではないが、挑戦する価値ある一本だと思う。
映像はさすが300の監督ということもあり、ストップモーションが強烈なインパクトを残す。また、音楽面でも当時のヒット曲をちりばめるなど、雰囲気作りに多大な貢献をしているという員賞。難しいテーマ、2時間半という大ボリュームを持っても書き尽くせていないかんじはするものの、映像と音楽の魅力も存分に引き出していることで、とても満足度は高く、時間中も飽きずに集中して見ることが出来る。素晴らしい品質の映画だった。
◆トランスポーター
元軍人のフランクは、運送屋<トランスポーター>として生計を立てていた。その技は華麗にして完璧。ルールは3つ。1.契約厳守 2.名前は無用 3.配達物は開けない、だ。
この3つのルールを破った時、フランクに絶体絶命の危機が訪れる―!!!
と、煽ったものの、実はそうでもない。以下ネタバレ。
車に興味があるので、結構好きです。最初のBMWを駆っての戦闘は非常に興奮しました。「おぉー!」と。そして見続ければ匂ってくる、匂ってくる、かぐわしいB級クオリティ!いや、セガールのような感じですね。突拍子もない設定や背景を持ったゲストが出てきて、主人公が巻き込まれ、圧倒的な力で鎮圧!と。その道中、当然突っ込みどころは満載なわけですよ。設定に無理があるだろ!と。
最初は単純なカーアクションムービーかと思っていたんですが、ジャッキー風味のセガールアクションに変わっていきます。埠頭の倉庫街で闘いだすあたりから。もう大興奮です俺。
最初は完ぺきに見えたフランクも意外とウブでオチャメ。高感度がグイグイ上がって、これはもう万人がニヤニヤしながら観れる映画に間違いないです。2も楽しみ!
◆ボビーZ
元軍人のティムは、度重なる不運によって刑務所に入れられ、そしてまた不運によって刑務所にも入れなくなってしまった。彼の生きる道は一つ。麻薬密売組織のボス、ボビーZになりすますことだけ。相手はメキシコの麻薬密売組織。その組織は、LAを中心に活動してるボビーと契約を結びたく、ボビーを探している。そこで、警察はメキシコ組織の人質になっている警察職員と、偽ボビーを交換しようとするのだったが―!!
と、煽ったもののティム無双映画なので安心して見れる。
実はこの映画を借りた目的は、TRONではまってしまったオリヴィア・ワイルドさんを拝見するため。いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、美しい!!もうオリヴィア・ワルイド嬢が出ていることがこの映画の価値ですと言わんばかり!!
いや、失礼。この映画、非常に面白く仕上がっています。ティムがとても人間味あふれる奴で、どんどん好きになっていきますから、少し複雑なストーリーですがまず飽きません。劇中に、重要なポジションの子供が出てくるんですが、まぁその子の目の前でバッスバス殺すものですから、そこは少し心配ですが、ティムはめちゃくちゃいい奴。そんなティムの人柄が、最後の切り札になったあたりは感動を呼びます。
脚本がかなりしっかり出来ていて、アクションサスペンス風味な映画。パズルがはまった時の爽快感はかなり良いです。多少、絵が安っぽかったりはしますが、(ライティングの関係など)出ている俳優さんでかなり画はしまっています。
熱中できる脚本を楽しみつつ目ではオリヴィア・ワイルド嬢を楽しむ。まさに一石二鳥、二重にいける映画。しかし、オリヴィア嬢はTRONの衣装のが圧倒的に魅力ありますな。
ほんとは昨年末に見てましたが、書き忘れてました。
いや、決してつまらなかったわけではなく。年末忙しかったわけで…。
その人がいなかった時の世界の光景を見せるっていうアイデアは、今まで見てこなかった気がします。もはや古典と呼んで差し支えないほどの映画(製作年で見ても、今現在の評価のされ方で見ても)ですが、さすがうん。古典。今も色褪せないスゴ味がありますね。
クリスマスには是非。まっとうに生きようと思わせてくれる良映画です。
ひたすら、かっこ良い。
いつまでも、かっこ良い。
試験も終わり、ついに見たかったトロンを見てきました。
しかも、IMAXで。
結論から言うと、これは必見…とまではいかないかもですが、とんでもない満足感を覚えました。
全作トロンから28年。
DVDをレンタルしてみましたが、今では非常にチープなこの作品も、時をさかのぼればCG映画のパイオニア。そして時を経て、このトロン:レガシーもまた、映像革命を起こしたと言っても過言ではないと思います。そう感じるのは、映画そのものの質の高さとIMAXという最上級の環境の相乗効果。どちらがどう、と切り離すことは出来ず、まるでアトラクションと楽しんでいるかのような、それでいて映画そのものの感動も見ることが出来る至上の時間を過ごしました。
まず、映像について。
2Dと3Dをうまく組み合わせ、現実世界とCG世界をすみ分けて表現。技術をやみくもに使うのではなく、演出とうまく重ねていくあたりが非常に憎く、しかも効果的。電脳世界は全作の雰囲気をそのままに、しかし美麗な映像を楽しめます。あらゆる衣装、セットがクールで、魅力をビンビン感じっぱなし。とりわけ、ケヴィン・フリンの部屋は大好きで、めちゃくちゃ住みたいと思いました。
ライトサイクルも生まれ変わり、3次元かつ曲線も含めてより進化したライトサイクル・バトルは、前作を見ている方は必見でしょう。アイテムを前に構えて飛び出すと、ラインが浮き出てきて物質を構成したり、ディスク・バトルでは人体がキューブ上になって拡散したりと、極上に恰好よいCG映像のオンパレード。しかし、後から知って最も驚いたのは、ケヴィン・フリンが実は61歳で、若いときの顔は全てモーションキャプチャーによるCGだったということ!!
トランスフォーマーが、自分の中での第1次映像革命だとすれば、こちらは第2次映像革命。ついに、背景との溶け込みが完璧でCGだと分からない、という状況から、CGであることを脳さえも認識できない、レベルまで達してしまいました…。
この映画のCG担当は、デジタル・ドメイン。トランスフォーマーやベンジャミン・バトンを手掛けた世界屈指のCG制作スタジオ。これまでの技術を、このトロンで総動員したという感じです。
また、3Dのうまみをさらに引き立てたのがIMAX環境。上映前からかなりの気合いの入れップリで「ほんとにすごいんかよ?」と思ってたが、土下座を20回はするレベル。Real3Dと同じくらいの明るさだったかな、と思いましたが、映像のなめらかさでは圧倒。また、画面がでかいので本当に迫ってきます。落下するシーンや、猛スピードで突っ込むシーンなどは恐怖を感じるほど。また、後述しますが音響設備とも相まって、これまでの映画の感動を全て過去のものにしてしまいました。この環境も、ぜひ一度試してほしいです。
そして音楽。Duft Pankというのを、おはずかしながら初めて知ったのですが、近未来的かつ重厚感ある音楽は、この映画に完全にあっていました。多くのシーンを印象的にすることを見事に手伝っています。また、ここでもIMAXが大活躍。大画面よりむしろ、音響面でのクオリティに度肝を抜かれました。腹に響き渡る重低音。割れることのない高音。そして申し分ないサラウンドと、音響面の強さが迫力をさらにすごいものに。
また、映像面と同じく音楽も、劇中のBGMとして融合しているシーンがいくつかあり、それがまた印象的。Separate waysは、ゲームセンターの時代がとまったままということや新たな世界の幕開けを示すようであり、Duft Pankによるディスコシーンでの音楽も、テンションを否応なく上げてくれます。
ストーリーとキャラクターも文句ない仕上がり。電脳世界という不思議舞台で繰り広げられる戦いですが、そこにあるのは、親子愛。きわめて感情移入がしやすい地盤に、トロンならではのスパイスがちりばめられています。ストーリーがくどすぎると今度は映像に集中できない面も。その点で、このトロンは映像の魅力を全面的に押し出し、それでも盤石なストーリーがあるという点でとてもよかった。
キャラクターの配置や、それぞれの個性も光っている。旧作の相棒トロンが的に洗脳されるも…という熱い展開もあったりで、さすがキャラクターをたたせます。とりわけ、ヒロイン役であるクオラには完全に心を射抜かれました!もう最後はクオラばっか見てました!調べると、女優さんはオリヴィア・ワイルド。どうにもクオラの衣装をとるとそうでもない。だがクオラになるとドストレートで攻めてくる。うん、やれらた!
と、まぁ批判する点が皆無であり、映像と音楽に関してはハイランクに位置するかと思います。それらを支援したIMAXの圧倒的な火力もあり、より高い迫力、より高い満足度へ導いてくれました。もしかしたら、家で2D映像として見ちゃうと「確かにすごいけど、そうでもなくない?」と、感動が並みの水準に下がる可能性も…。だからこそ、この映画は特にIMAXで見てほしいです。俺も、BDが出たらテレビを新調してしまうかも、って具合にはまってしまいました。
30年弱という時を経て続編を作ってなお成功する力。思えば、ディズニーは2Dアニメ時代にもパイオニアとして圧倒的な輝きを放っていました。CGの進歩とともに、一時はその勢いも衰えることがありましたが、3Dという新たな鉱脈が発見され、そして今。その魅力を活かし、またも映像革命を起こす集団としての圧倒的地位を確立していますね。
あけましておめでとうございます。
昨年末はとても忙しく、2010を振り返ることが出来ずじまい!
で、俺デミー賞なのですが、発表時期を延期する運びとなりました。
観たい映画がまだまだ多いことが一番の理由です。第4回はかなり白熱した戦いが予想されますが、あえてここで作品を増やし、3月に発表したいと思います。
では、年末を過ぎてしまいましたが、2010下半期(第2期)の映画を総ざらいしてみます。
●サンライズ・フェスティバル2010冬
ダ・ガーンとマイトガインの日に行ってきました。やはりダ・ガーンは間違いないです。泣きました。
●シカゴ
キャサリン・ゼタ・ジョーンズがすさまじい。それだけで見る価値はあります。演出なんかも立派だし、さすがはアカデミー賞と思うのですが、僕の嗜好には合わないかんじでした。
●スラムドッグ$ミリオネア
同じアカデミー賞ですが、こちらは面白かった。スパイスの効いた背景やシチュエーション、そしてアイデアが、単純なボーイ・ミーツ・ガールに深いテーマと新鮮味を付加しています。恋愛話として見るもよし、人生について考えてもよしで、素晴らしい作品だと思います。
●SPACE BATTLESHIPヤマト
あれだけ語ったからね…。あえてのノーコメント!ってわけにもいきませんかね。ひところ、真面目に映画を作ってください。
●グラントリノ
こちらもなかなか深い作品。重苦しい雰囲気なんですが、視聴後の爽快感はたまりません!観終わった後お見事!と思います。
●猿の惑星
オチを知っていたので、最後の衝撃は半減でしたが、初めてこれを見た人はきっと驚いたはず。中盤のもやもや感、そして勝った!と思いきやのどんでん返し。
●めぐり逢えたら
深夜に見たいですねこれは。季節の移ろいが早いので、いつ見ればいいのか迷う作品。
●キル・ビルVol.1
監督のアイデア、そしてごった煮状態になりがちなそれをまとめる音楽によって、印象的なシーンを数多く備えています。お祭り状態の映画。とても奇抜で、面白いです。
●キル・ビルVol.2
時間が無ければ1で終わっていいかな、という出来。悪くは無いのですが、1が良すぎたためにくすんで見えます。
●バックドラフト
料理の鉄人!面白いのですが、僕の口には合わなかったですね。
●花より男子
安心のTBSクオリティ。金はかかっているんだろうけど、最終的に微妙な感じです。松潤と井上真央のPVを創ったと思えば、全てつながるから不思議。
●アバター 特別編
監督のこだわりの大勝利。CGも完璧で、物語の盛り上げを下げることはなし、むしろ上げている。気持ち悪いキャラも、監督の見せ方とシークエンスを得て、最終的に感情移入してしまいます。3Dもやはり本物。続編も楽しみです。
●美女と野獣 DD3D Edition
XPandがクソだったけど、作品は間違いない。3Dというのは、見るのに疲労が伴なう為に作品の質が如実に問われると思います。もう10年以上前の映画ですが、さすがのディズニークオリティは、3D元年の現代でもその魅力を一層輝かせています。絵本のような世界感が増します。
●明日への遺言
戦争を知る為に、是非。
●魔法使いの弟子
実写ディズニーはいまいちかな、と思いましたね。ニコラスケイジの顔が濃すぎるよ…。お話は、もう少しスパイスがあっても良いかと思いました。CGは半端じゃない。
●ブレードランナー
SF映画の金字塔。世界観の作り方にこだわっていると思いました。
●SAW
やっぱ怖い。演出とは、落ちはお見事。ただ動機はちょっと。しかしこれは面白かったです。二度とみませんけど。
●カールじいさんの空飛ぶ家
間違いないピクサークオリティ。色の使い方で心理状態をあらわしたり、随所にこだわりが見られて何度見ても新たな発見が出来る映画だと思います。惜しむらくは、カールさんのような境遇の経験が無いので、少し感情移入しにくかったこと。老齢のご夫婦は、共感できる部分も多かったりで最高なんじゃないでしょうか。
●トイ・ストーリー3
当然、今季ノミネート候補。おもちゃをたくさん持っていた自分には、ドンピシャにはまります。魅力的なキャラクターとハラハラするストーリー、そして最後は大感動の渦と、脚本の全てを練りに練っているという印象を受けます。まさにパーフェクトな映画。残念ながら、1と2はBD版のレビューが出来ていないので、3期に繰越です。
やはりディズニー勢が強いですね。
グラン・トリノの扱いに困る部分はあります。非常に面白いんですが、見てみて泣けるのはやはりディズニー…。逆に、邦画勢はめちゃくちゃ残念なのが多い。いや、自分があまり邦画見ないし、残念なのを引いているだけという側面も強いとは思いますが。
さて、もう2日になっちゃいました。
社会人か~~・・・・。
がんばります!!
実は福岡、ダ・ガーンに行っていました。
やっぱダ・ガーンは面白い。泣いちゃったわ。
しかしあれですね、監督のコメントとか、それなりに特典はほしかったなぁー。